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採用支援のプロに聞いてみた、「冬のインターンシップ」の重要性

-新潟のインターンシップ事情も紹介- 株式会社広報しえん 管理部課長 学生支援パートナー
野瀬山 知巳
2023年9月取材

今回は「冬のインターンシップ」の重要性について株式会社広報しえんの野瀬山さんにお話をお伺いしてきました!


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とっぴー

「冬のインターンシップ」とはどういうものですか?

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野瀬山さん

大学3年の夏に開催される従来のインターンシップと区別するために、その後の12月から2月に開催されるものを「冬のインターンシップ」と呼ぶようになっています。数年前くらいから開催数が増えてきました。
インターンシップは学生が参加しやすいように、夏休みや冬休み、また大学の試験を避けて開催されることが多いので、冬のインターンシップのピークは2月です。

※本記事では、実習日数にかかわらず、オープン・カンパニー等も含め総称として「インターンシップ」と表記します。

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とっぴー

従来のインターンシップと違いはありますか?

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野瀬山さん

学生が「就業前に企業で就業体験をする」という点は同じです。企業や仕事の実際の姿を知ることで、自分に合う仕事・合わない仕事を見極め、なりたい自分を探す機会が増えたと考えていいでしょう。
ただし、冬の開催は、1日など短期間で開催する企業が多いです。そのため、就業体験よりは企業理解に重点をおいたプログラムが多くなる傾向にあります。


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とっぴー

インターンシップが採用に直結するのですか?

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野瀬山さん

2022年に経済産業省・文部科学省・厚生労働省の三省合意で、5日間以上開催するなどの基準を満たすインターンシップと、短期間のオープン・カンパニー、キャリア教育が区別されるようになり、インターンシップで得た学生の情報を採用活動に使えるようになりました。「直結」は言い過ぎかもしれませんね。
とはいえ、企業は常に選考の目で学生の皆さんを見ています。参加する姿勢にも気をつけましょう。


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とっぴー

「選考の目で見ている」と聞くと躊躇してしまいそうですが。

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野瀬山さん

参加することに意義があるので、まずは行動を! 企業側はインターンシップで「会社の魅力を丁寧に伝えたい」、その上で「会社についてより理解した学生を採用したい」と考えているので、学生の皆さんはわからないことがあれば遠慮なく質問し、教えてもらうのではなく積極的に学ぶという姿勢で参加しましょう。


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とっぴー

参加に際して気を付けることはありますか?

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野瀬山さん

さまざまな会社を体感することで見極めができるようになるので、冬もぜひ複数社のインターンシップに参加しましょう。特に同業他社の参加がおすすめです。それぞれの会社の特徴がわかりやすくなるだけでなく、業界の理解が深まり、志望動機を強化するのに役立つので選考でも武器になります。
参加前にサイトなどで調べて知っていたことと、参加後に新たに得た情報を比較して整理し、記録に残すことも大切です。漠然と「いい経験だった」で終わらせるのではなく、「何が」「どのように」よかったか、その結果「何を」得たかをまとめておくと、面接などの場で活かすこともできます。 また、一部の企業では、インターンシップ参加に際して書類や面接などの選考を行っているところもあります。にいがた就職応援団ナビなどの就職情報サイトや「新潟企業情報ナビ」などで早めに開催情報を調べておくことをお勧めします。

そして冬の新潟ですので、天候が影響することがあります。参加当日は時間に余裕をもって行動しましょう。長靴・ブーツで行き、企業についてから履き替えても構いません。なお、急遽対面からオンラインに変更したり、中止・延期になったりすることも考えられますので、メールや就職情報サイトのマイページなど、企業からの連絡を見逃さないように注意することも必要です。



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とっぴー

Uターン志望の場合はどうしたらいいでしょう?

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野瀬山さん

複数社、同業他社のものに参加するというスタンスは同じです。企業によっては、オンライン開催もありますのでぜひ活用すると良いでしょう。また、対面参加の場合は、移動の時間と費用を考え、早めに予定を立てるといいでしょう。新潟県には交通費補助制度もあるのでぜひ活用してください。
また、年末年始や春休みに開催される合同企業説明会では、1日で多くの企業情報が入手できるのでインターンシップとともに、ぜひ活用しましょう。
またどうしても日程が合わない場合、あきらめることなく、その企業へ問い合わせしてみてください。追加日程・個別対応をしてくれる場合もあります。


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とっぴー

新潟での就活の心構えを教えてください。

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野瀬山さん

よほど特殊な仕事でない限り、今、東京でなければできないという仕事はありません。新潟では県や地域がITを筆頭に多くの企業を誘致していますし、本社機能の分散やリモートワークの広がりもあって、新潟で暮らしながら全国の仕事をするケースが増えています。大都市でなければできないと思い込まず、視野を広く、情報収集にあたってください。
その上でやりたい仕事がどこにあるかを見つけ、年末年始にはUターンするかどうかが決められると、冬のインターンシップを含めた活動がスムーズに進められると思います。


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とっぴー

最後に就活に臨むみなさんにアドバイスをいただけますか?

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野瀬山さん

何はともあれ、まず行動です!インターンシップでもイベントでも、参加すると得られる情報・経験があります。
特に冬のインターンシップは視野を広げられるチャンスです。理系だから、文系だから、新潟だからなど自分で範囲を狭めることなく、幅広く参加してみましょう。たとえば、今は多くの企業が社内システムの構築や運営のためのSEを必要としているので、業界に関わらずITの知識を活かせますし、建設業や製造業には品質や施工の管理、バックオフィスなど理系以外の人が活躍できる仕事があります。
また、インターンシップにはもうひとつ大きなメリットがあります。参加することで、多くの社会人や学生との会話・対話があります。初対面の人との会話・対話に慣れてくることが、コミュニケーション力の醸成につながり、面接で威力を発揮しますので、参加しない手はないと思います。就活をともに頑張る仲間もできますよ。新潟には、皆さんがまだ気づいていない多くの素晴らしい企業がきっとありますので、3月の本格就活スタートに向けて頑張ってください!